祖国ハンガリーからアメリカに移住して、極度の躁鬱で入院していたバルトーク。世界大戦のせいで著作権料も入って来ず、ド貧乏だったバルトークを助けようと、友人でもあるボストン交響楽団の指揮者クーセヴィツキーが作曲を委嘱。その委嘱料で入院費を払う事ができたという、涙無しでは語れない話の末に生まれた曲。
ド真面目なバルトークが書いた、パロディあり歓喜のファンファーレありのはじけまくった名曲中の名曲。素晴らしいです。スコアは驚くほど単純で、まるで作曲のお手本のよう。
おすすめのディスクは、ライナー指揮シカゴ交響楽団。もともとはブタペスト音楽院で弟子だったライナーが、亡命先のアメリカで師の曲の素晴らしい録音を残す。歴史的な意味も含めてこのディスクがNo.1でしょう。